鈴木利典

第十一番：大吉わがおもう　港も近く　なりにけり　ふくや追手の　かぜのまにまに災害自から去り福徳集まり誠に平地を行くが如く追手の風に舟の進むが如く目上の人の助をうけて喜事があります信神怠らず心直く行い正しくなさい願望：金銭其他万事心任です安心...

第十番：小吉長閑なる　春の野中を　家人と　心安けく　行く心地かな小下りの道に車を進めるように楽々と事の運ぶ運勢なり心を誠にし身を慎しんで勉強すれば草木の天の恵の雨露を得て栄える如く次第に幸福が増して嬉い事があります願望：他人の助けあって思う...

第九番：大吉照りつづく　日かげなやみし　小山田に　うれしくそそぐ　夕立の雨枯れ果てた田の苗も夕立雨に遭いて、再び生き返り秋の収穫も心配に及ばず安心出来る運なれ共、何事も正直にして他人を恨まず仕事大事とはげみなさい願望：叶い難いが半ばより案外...

第八番：中吉吹く風に　沖辺の波の　高けれど　心静けき　我港かなこれ迄の幸福があるのは、皆祖先の積んだ徳の報いなので安心せず自分も人を慈しみ世の為めに尽せばいよいよ運盛に他所は嵐吹きても自分の所に何事もなく幸多し願望：早く叶いて喜びあり人を敬...

第七番：中吉桜花　盛りはすぎて　ふりそゝぐ　雨にちりゆく　夕暮の庭思いもかけぬ煩らい起りて心痛するが、心正しく身を慎めば年永く音信のたえし縁者又は他人の便ありて喜び事が出て来ます何も運に任せ思い煩うな願望：他人の助けにより望み叶う急ぐな待人...

第六番：大吉ふる雨は　あとなく晴れて　のどかにも　ひかげさしそう　山ざくらばな御祐助をこうむって福徳増しなお日に進んで望事は心のままになる　しかしそれについて心驕り身を持ち崩して災を招く恐れあり心正直に行い正しい身を守りなさい願望：思いがけ...

第五番：小吉むらくもの　思わぬ方に　あらわれて　しばしかくるゝ　十五夜の運気容易に開けず口舌多し急がず時の到るを待ちて事を行え　脇目をふらず正直に働いて信神怠りなければ自ら幸福が来ます願望：願い難く利なけれど後自然と成就す待人：来ずたよりあ...

第四番：大吉吹く風に　高峰の雲も　はれ行きて　涼しく照す　十五夜の月冬の枯木に春が来て花さき黒雲晴れて月てり輝く如く次第に運開け幸福加わり家業繁昌します　しかし安心して油断すると折角の幸が禍となります用心しなさい願望：目上の人の助を得て思わ...

第三番：大吉冬かれて　見るかげもなき　深山木は　花咲く春の　待たれけるかな何事も心に任せずたよりない今の様ですが心を正直に強く持ち物事に怠屈せず、信神怠らず勉めれば時到りて、後には大に仕合せよくなります騒がず時を待ちなさい願望：思うにまかせ...

第二番：大吉ひそみ居し　ふちの龍らも　時を得て　雲井に登る　かげのめでたさ何事も末の見込みがある　改めかえてよい運です意志強く驕り高ぶる事なく信神すれば龍の風や雲を得て天に昇るように出世します辛棒が第一です願望：改めかえてすれば願事叶い喜び...