豊受大神(とようけのおおかみ)は、日本神話に登場する食物・穀物を司る女神です。
イザナミの孫にあたるとされています。
一部では食物・穀物を祀る神のため、稲荷神として祀っている神社もあります。
いろいろな神社で御祭神とされていますが、どんな神様なのか、詳しく解説していきます。
豊受大神について
イザナミから生まれたワクムスヒ(男神)の娘として豊受大神は生まれます(古事記)。
日本書紀には登場しない女神となっています。
ワクムスヒも食物・穀物の神です。伊勢神宮外宮に奉祀されている女神としても有名です。
豊受大神の有名な話としては羽衣伝説(丹後型)があります。
羽衣伝説はいろいろありますが、丹後型の羽衣伝説は天女が地上に降りてきて羽衣を脱いで水浴びしている間に羽衣を隠され、天界に帰れなくなるというものです。この羽衣を隠したのは男とするのが近江型で、羽衣を隠したのが老夫婦とするのが丹後型です。
天女は老夫婦の娘となりお酒を作り、老夫婦は裕福になった途端に天女(豊受大神)を追い出すし、追い出された天女は彷徨った末にある地にとどまることになるという終わり方です。あまりメジャーでは無い方の羽衣伝説です。
豊受大神の神格
食物の神・穀物の神・農耕の神・衣食住の神
豊受大神のご利益
- 五穀豊穣
- 商売繁盛
- 開運厄除け
豊受大神の別称
- 古事記:豊宇気毘売神
- 日本書紀:日本書紀には登場しない
豊受気媛神、登由宇気神、豊岡姫、等由気太神 等
豊受大神の系譜
イザナミというと夫がイザナギということになりますが、イザナギのイザナミの直接の御子神ということにはなっていません。
イザナミの排泄物から生まれたのがワクムスヒでだからです。
日本神話には排泄物や死体から生まれた神が数多く存在します。
豊受大神を祀る神社
豊受大神を祀る神社として最も有名なのは伊勢神宮です。
他にも多くの神社で祀られています。
札幌で豊受大神を祀っている神社は下記記事をご覧ください。