琴似神社は個人的におすすめしたい神社No.5にランクインする本当に訪れてほしい神社の1つです。
街中にある割りに非常に静かで落ち着ける、でも厳かな雰囲気もある神社です。
また戦国武将が祀られている神社として戦国武将マニアも訪れる神社にもなっています。
琴似エリアの屯田兵の歴史も垣間見れる歴史的な建物もありますが、気づかずに帰ってしまう人もいるのが非常に勿体無いので、オリジナルの参拝マップも添えて、写真多めに紹介していきます。
琴似神社は地下鉄の琴似駅から徒歩5分
琴似神社は地下鉄東西線「琴似駅」から徒歩5分ほど、約350メートルの距離です。
札幌にはJR「琴似駅」と地下鉄「琴似駅」がありますが、距離にして徒歩10分ほど離れているので間違えないようにしてくださいね。
地下鉄「琴似駅」から地上に出ると上記の写真のようになっているので写真中央にある道(南西方向)にまっすぐ進んでいってください。
5分ほどで上記の写真のように大きな門と朱塗りの鳥居の場所に到着します。ここが琴似神社です。
琴似神社の境内マップ
簡単に琴似神社の境内マップを作りました。街中の神社なのでそれほど大きい訳ではありませんがせっかくなので全部見てくださいね。
特にマップ右下の「琴似屯田兵屋」は気づかずに見ないで帰ってしまう人もいますが、北海道私邸有形文化財になっている建物です。冬季(11月から4月末くらいまで)は閉鎖されていますが、5月上旬から10月までは無料で見学出来ます(9:00~16:00まで)。
社殿横の狛犬様は琴似屯田兵屋側からしか見ることが出来ません。
琴似神社のまっすぐ伸びる参道から社殿まで
琴似神社に来たらまずは第一鳥居から社殿まで一気に進んで参拝をするのがおすすめです。
朱塗りの赤い大きな鳥居が一際目につきます。5月くらいから9月くらいまでは美しい緑の景色、10月11月は紅葉と相まってとても綺麗な風景です。
冬は雪景色となりより厳かな雰囲気となります。
入口には由緒書がありますが御祭神が
- 天照大御神(あまてらすおおみかみ)
- 豊受大神(とようけのおおかみ)
- 大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)
- 武早智雄神(たけはやちおのかみ)
- 土津霊神(はにつれいしん)
となっているけど、ネットで検索しても「土津霊神」がよく分からないでしょう。
武早智雄神は、仙台藩初代藩士として有名な伊達政宗の従兄弟であり重臣であった伊達成実の神号です。亘理伊達家の初代当主です。
土津霊神は、会津藩初代藩主であった保科正之の神号です。
宮城県からの移住者が多かったエリアで、当初は武早神社として創建されました。
鳥居をくぐり先に進むと狛犬様が左右に並んでいます。
狛犬様は後で詳しく説明するとして、右側を見ると演舞場があります。
お祭りの時はここでいろいろな催しが開催されます。
先に進むと第二鳥居が見えてきます。
この場所も夏と冬では全く雰囲気が異なります。
左右にある灯籠が物凄く立派で神社というよりは武家屋敷のようにも感じます。武将を祀っているだけにそう感じるのかもしれません。
琴似神社の手水舎
第二鳥居の手前に手水舎があります。
龍神様の口から水が注がれている手水です。
冬はすだれがかかり中には入れないようになります。
冬季間は凍結防止のため手水はとめられているので、祓いぬさの下を通って下さいと案内があります。祓いぬさ(祓い幣)については後で説明します。
第二鳥居をくぐって奥へと進みます。
琴似神社の神門
第二鳥居をくぐって進むと左右に狛犬様がいてその先に立派な門があります。神門です。
神門の上にぶら下がっているのが「祓い幣」です。清めのためのもので、手水で清められなかった場合に清めてくれる効果があるとされています。
そして神門をくぐり社殿へ。
中央に生け垣がありその周りを通って社殿へと向かいます。
冬はまた違った風景でより神聖な雰囲気になるように感じられます。
立派な社殿です。
社号額には縦書きで「琴似神社」と記されています。
冬季は扉が閉じていることが多いですが、夏季は扉が開いていることが多くなっています。
お賽銭箱は扉の中にあり、少し投げるようにしていれます。
二拝二拍手一拝をして参拝です。
琴似神社の狛犬様は3対
上記の境内マップの通り琴似神社には3対6つの狛犬様がいます。狛犬様の前では一揖(会釈)をして通りましょう。
鳥居をくぐってすぐにある狛犬様
比較的新しいようで参拝者をしっかりと見ています。
2対目の狛犬様は神門の左右にあります。
夏だと木々に隠れて見えにくい時があり気づかずに通り過ぎてしまうかもしれないので、注意してください。
3対目は以前は参道に並んでいたと思うのですが、古くなり社殿の裏側に置かれています。
琴似屯田兵屋側からしか見ることが出来ません。
琴似神社の境内末社
琴似神社には3社、境内末社があります。
安全神社
神門の手前にあるのが安全神社です。
安全神社の御祭神は天御中主大神(あめのみなかぬしのおおかみ)です。
日本神話において最初に登場する神様で「至高の神・天地創造の神・宇宙の根源の神」と言われています。
冬になるとここでどんと焼き用の御札等が集められています。
社号額には「安全神社」と書かれています。
続いて残りの境内末社は神門の中にあります。
神門の中へ
神門から左右を見ると2つの神社があるのがわかります。
御門山 琴似天満宮
神門から社殿を見た時に左側にあるのが御門山琴似天満宮です。
名前からしてわかると思いますが、菅原道真公を祀っています。
冬は扉が閉められます。
社号額には「御門山 琴似天満宮」と縦書きで記されています。山がつくと神社というよりはお寺のように感じますね。
札幌では恐らくここだけでの撫で牛もあります。
報徳神社
琴似天満宮とは反対側に鎮座するのが報徳神社です。
冬になると参拝禁止になる時もあります。
報徳神社の横には忠魂碑もありました。
琴似神社最初の社殿とのことです。ネットでは報徳神社の御祭神は、大国魂神と説明されていることが多いのですが、実際には琴似の礎を築いた240柱が祀っていると書かれています。
琴似神社の御朱印は授与所にて
琴似神社の御朱印は御札や御守は販売されている授与所でいただきます。
ほぼいつでも授与所が開いている時間ならいただくことが出来ます。
御守はいろいろな種類があります。
おみくじも常にあります。
琴似神社オリジナルの御朱印帳も販売されています。
授与所にて御朱印をお願いすると中でお待ち下さいと中に案内していただけます。
授与所の中です。
そして実際にいただいた御朱印が上記の写真です。
初穂料は300円でした。
琴似屯田兵屋
社殿と報徳神社の間に琴似屯田兵屋への入口があります。
隠れ気味にあるので気が付かないかもしれません。冬季は閉じています。
かすれてしまっていますが「琴似屯田兵屋 入口」と看板が出ています。
琴似屯田兵屋とは、明治時代、琴似に屯田兵として暮らしていた人の家をそのまま残してあるものです。
100年以上前のものとなりますが、今よりももっと寒かった時代にこの家で暮らしながら開拓をしていたと思うと頭が下がる思いです。
当時使われていた道具や農具がそのまま展示されています。
琴似駅近くにも同じような史跡である「琴似屯田兵村兵屋跡」があるので合わせて見学してみてはいかがでしょうか?
また琴似神社の前にある消防署のような建物の2階には「琴似屯田歴史館資料室」があり琴似屯田兵の歴史を知ることが出来ます。
琴似神社の石碑・遺構
琴似神社の中には石碑や遺構がいくつかあります。
琴似神社に入ってすぐに目につくのが「授産場跡」です。
昔、養蚕をしていた時の記念碑として建てられています。
琴似神社に入ってすぐ右側には3つの石碑が並んでいます。昔の社号標です。
手水舎の反対側には小さな石倉があります。
琴似小学校にあった奉安殿とのことです。
安全神社の手前にも石碑があります。平成天皇の即位の石碑のようで「御大典記念」と小さい石碑には書かれていました。
手水舎の後ろあたりには「琴似兵村五十年記念塔跡」があります。
琴似兵村50年を祝い作られた記念塔でしたが老朽化に伴い解体撤去されたとのことです。
他にも琴似神社の中には何かの跡だったのだろうと思われるものがいくつかあります。
石灯籠1つをとっても歴史を感じられます。
琴似神社に行こう
琴似神社で調べると白いサモエド犬の「雪男(ゆきお)」が初詣の時に出迎えてくれるということですが、既に老犬になっており引退しています。
2018年までは出迎えてくれていたことは確認出来ています。
白い犬を撫でたら子宝に恵まれたという参拝者が多く出たことから子宝祈願や安産祈願にもご利益がある神社となりました。
立派な神門も琴似神社の見どころです。
札幌市内の神社で神門があるのは、北海道神宮と札幌護国神社、そして琴似神社だけです。
琴似神社の境内に入ると厳かな感じがすると書きましたが、やはりパワースポットと言われる場所はそういう雰囲気がするものだと思います。
駅からも近くアクセスも良い神社なので、是非参拝に訪れてください。
個人的にですがとても好きな神社で何度も訪れています。
- 住所:北海道札幌市西区琴似1条7丁目1-30
- TEL:011-621-5544
- 御朱印:あり
- 参拝可能時間:24時間(本殿は夜間閉鎖されることも)
- 社務所受付時間:夏季9:00~17:00 冬期9:00~16:30(概ねの時間)