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お七夜と命名式

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西野神社 創祀120周年記念碑 神社に関するコラム・エッセイ

最近だと行う家庭もかなり減ってきましたが、お七夜という行事があります。

お七夜という名称は知らなくても「命名式」はご存知の方も多いと思います。

お七夜とは何か、命名式との関係、やり方まで詳しく説明します。

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お七夜とは・命名式

お七夜とは、赤ちゃんが生まれて7日目に行うお祝いのことです。

命名式・お七夜の祝い・名付け祝い とも言います。

内容は生まれた赤ちゃんに名前をつけて、社会の一員として仲間入りしたことを認めてもらう儀式です。

基本的には神道の儀式となっています。

お七夜は、名前のお披露目として以前は助産婦、仲人の妻、親戚などを招いて祝う風習でした。

なぜお七夜という風習が出来たのかと言えば、以前は誕生して間もない新生児は、産神(うぶがみ)の保護下にあると信じられていましたが、新生児は産後すぐに亡くなってしまうことも少なくなく、お七夜はその成長を確かめる大切な折り目であったからです。

子の名前がつけられるのは、人間として存在出来るようになったことも意味していました。

産神は「うぶのかみ」とも言い、出産の前後を通して、妊婦や新生児を見守ってくれると信じられていた神様です。

また昔はお産は「産の忌」(さんのいみ)と言われており、出産はケガレであると思われていた、今では馬鹿らしいものでした。父親にも「産の忌」がかかり、7日間がその期間で、産の忌が明ける日もあった訳です。

宗教のおいて、誕生・死・血というものは「ケガレ」と考えられている部分は多くあったのですが、今にして思えば本当に馬鹿げたことです。

お七夜までに名前をつけないと不幸があると言われた

昔はお七夜までに赤ちゃんに名前をつけないと、雷鳴の時に生まれた子は目や耳が不自由になるとか、地震があると頭が割れるという迷信がありました。

もちろんそんな非科学的なことは起こりませんが、名前が決まらなくても仮の名前をつけるということが昔はありました。

今は法律で出生した時から14日以内に名前を決めて出生届を出すことが決められています。

お七夜は7日目?7日後?数え方は?

お七夜は7日目に行いますが、7日目は生まれた日を含めるのかどうか、数え方が微妙にわからないですよね。

お七夜は生まれた日を1日目として7日目に行います。

生まれた日   三夜   五夜   お七夜
1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目

表にすると上記の通りです。

なお昔は生まれた日を1日目として、三夜・五夜・お七夜・九夜とお祝いをしていたのですが、徐々に廃れていき、お七夜だけがまだどうにか残っています。

なお三夜ではなく産湯という行事を行う場合もあります。産湯とは産土さまがお守りくださる土地の水のことで、産湯で子供の身体を清め、発育を願います。この湯に塩や酒を入れると風邪をひかないともいわれています。

*お酒の入ったお湯、塩が入った濃いお湯は、赤ちゃんにとって必ずしも良いものとは言えないので、非常に少なめにするか事前にお医者さんに相談されることをおすすめします。

名前を決めた場合に行うこと・名前を貼り出す

赤ちゃんの名前が決まったら、名付け親は奉書などの白い紙に清書し、神棚や仏壇に供えたり、床の間に貼っておく風習がありました。

地方によってはいろいろな風習があり、例えば名前を書いた小石を氏神様に奉納するところもあります。

最近では奉書紙ではなく、半紙や色紙(しきし)に習字で書くことが増えています。

ネットでも簡単に命名用の色紙は購入できます。

名前は誰が書くのか?

誰が名前を書くのか?と言えば、地域・地方・宗教(宗派)で異なります。一般的には下記のどれかになります。

  • 名前をつけた人
  • 一族(父方の名字になっているのであれば家長・祖父等)の家長
  • 父親

でも、今は家長制度も田舎で無ければあまり関係ありませんから、誰が書いても構いませんし、字が上手い方に書いてもらっても良いでしょう。

ただ出来れば両親のどちらかが、丁寧に心を込めて書くのが一番です。

書くものは名前(名字はなし)と生まれた日が一般的ですが、両親の名前を入れる場合もあります。

命名用の色紙等を購入すれば書き方が入っているので参考にすれば問題ありません。

お七夜の行い方

お七夜を行う場合、どこで行うべきなのか、誰を呼んで、何を用意して、何をすべきか悩むかもしれませんね。

簡単に今のお七夜を説明していきます。

お七夜はどこで行うのか?

お七夜は基本的には自宅で行います。

ただ産後に赤ちゃんの面倒を見てもらうために母方の実家に奥さんと赤ちゃん一緒に住むこともありますよね。

その場合はお母さんと赤ちゃんがいるところで行って問題ありません。

特にどこで行うべき!というルールは現在はありません。

昔の馬鹿げた風習の時は、厳しいルールが集落でありましたが、今はそんなものはありません。凄い田舎だと気にされる方がいるかもしれませんが、その時は最初に親御さんに確認しておきましょう。

または最近はお店(料亭やレストラン等)を予約して行う方も増えています。

お七夜には誰を呼ぶべきか

お七夜を行う場合、誰を呼ぶべきか、それは夫婦2人で決めれば良いことです。

ただせっかく生まれたお子さんですから、出来るだけ多くの人に祝って欲しいと思う方が多いと思います。

しかし考えて欲しいことがあります。まだお子さんが生まれて1週間、お母さんの体調もまだまだ安定していないことも多いと思います。

お母さんが段取りしないといけないような状況にしてあげることが大切で、肉体的にも精神的にも疲れて産後の肥立ちが悪くならないことを考えて、呼ぶ人を決めてください。

もちろん産後の肥立ちが悪い場合は、お七夜を無理して行う必要性もありません。お母さんとお子さんの健康が1番です。

お七夜の料理は?

お七夜の料理というものは特に決まっていませんが、一般的には祝い膳です。

  • 尾頭付きの鯛の塩焼き
  • お赤飯
  • お刺身の盛り合わせ
  • 煮しめ
  • 天ぷら
  • お吸い物

などが一般的です。作るのが大変な時は今はお七夜用のケータリングサービスもあります。

もちろん祝いの席=宴会なので、宴会メニューでも構いません。

お七夜の料金負担

一般的には父方の身内が負担するものですが、昔ながらの風習のため地域で異なります。

また出産祝いのお返しも兼ねて呼ぶのであれば自分たちで負担するのが普通という考え方もあります。

だからご両親に確認するのが一番です。もしくは自分たちで出来る範囲で用意してもてなすのが良いのではないでしょうか?

お七夜を行おう!

いろいろと書いてきましたが、最終的には生まれたお子さんが生まれて問題なく1週間経過し、名前をつけたことを祝う行事です。

だから人を呼ばなくても豪華な料理を作らなくても問題なく、お子さんを中心に家族で祝えば良いだけです。

形式にこだわる必要性もありません。

ただお子さんが生まれたのは祖先がいたから、両親がいて生んでくれたからという先祖への感謝の気持ち、無事に生まれて名前をつけられた感謝の気持ちを産神様に伝えることが大切です。

そして生まれて1ヶ月ほど経過したら初宮参りを行うのが一般的です。

初宮参りは、宗教・宗派・地域によって行う時期が異なりますが、一般的には下記の通りです。

  • 男の子:31日目
  • 女の子:33日目

ただこれにお日柄と都合の良い日を考慮して行うのが一般的です。例えば31日目が仏滅とか赤口なら(宗教的には関係ありませんが)、1日ズラすということを行っても問題ありません。

以上、お七夜と命名式についてでした。

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