神社の御利益は本当にいろいろありますよね。
一番気になるのは同じ神様(御祭神)でも神社によって御利益が違ったりすることが気になるんですけど!
神社の御利益と言えば神様(御祭神)によって御利益が違うことは何となくわかるけど、同じ神様でも神社によって御利益が異なることもあるのが不思議な世界ですよね。
例えば、天満宮ではほとんどのところが「菅原道真公」を祀っていて、学問の神様と言われているから、合格祈願や学業成就に御利益があることは分かる。
でも「大国魂神」や「大穴牟遅神」「少名彦神」を祀っている神社でも縁結びに御利益があると言われる神社もあれば、無い神社もあって、何でだろう?と思う人もいますよね。
御利益が生まれるのは必ずしも御祭神(神様)だけとは限らないから、同じ御祭神(神様)でも、御利益は同じとは限らないものなのが面白いところなんじゃ。
神社の御利益はどうなっているのか、どう発生するのか説明をしていきます。
神社の御利益の基本は御祭神(神様)で決まる
ほとんどの神社の御利益は御祭神(祀っている神様)で決まります。
- 菅原道真公であれば、合格祈願・学業成就
- 倉稲魂神(お稲荷様)であれば、五穀豊穣・商売繁盛
- 八幡神であれば、必勝祈願・勝利成功
- 夫婦神であれば、夫婦円満・子宝祈願
上記のように神様で御利益は決まる傾向にあります。
でも、それだけで御利益が決定する訳ではありません。
人の噂で御利益が生まれることもある
札幌で恋愛成就・縁結びで人気の神社があります。
北海道神宮頓宮です。
北海道神宮頓宮は方は北海道最大のパワースポットである北海道神宮の遥拝所(遠くから拝むための神社)として生まれました。
北海道神宮も縁結び・恋愛成就の御利益はありますが、それほど縁結び・恋愛成就に御利益がある神社としてはそれほど有名ではありません。
でも、なぜ遥拝所としての北海道神宮頓宮が縁結び・恋愛成就の御利益で有名になったのか?というと、2000年くらいから入口にある狛犬様を撫でると恋愛成就となるという噂がいつのまにか広がり、その噂が定着して、いつのまにか縁結び・恋愛成就の御利益で有名な神社となりました。
このように人の噂で御利益が生まれてくることもあります。
御神木や託宣で御利益が生まれることもある
神社によっては御神木という、神様が宿っている木、もしくは神聖視される木があります。
1本のこともあれば複数本あることもあります。
このご神木が2本並んでいると夫婦神木とみなされ、夫婦円満や子宝祈願に御利益があると言われるようになり、御祭神に関係なく御利益となることがあります。
また明治・大正時代に多かったのが託宣によって神社が生まれてくることでした。
託宣とは「神が人に乗り移ったり、夢に現れて意思・導きを告げること」です。
ちょっと怪しいこともありますが、日本各地で信託によって生まれた神社は数多くあります。
託宣(神託とも言う)なので、まったく神格(神様の性質)に関係なく御利益となっている場合もあります。
偶然的に御利益が生まれることもある
境内にある木を切ったら、切り株の形がハート型だった。
そんな理由で縁結び・恋愛成就に御利益があると言われるようになった神社もあります。
上記は大谷地神社という神社の境内の木を切った時にハート型の切り株になった例です。
この切り株が出来て以来、縁結び・恋愛成就に御利益があるということで人気になりました。
信じて願い、言葉にすることが大切
御利益はいろいろな理由や現象で生れ出づるものです。
そんなもので御利益って決まって良いものなの?
と思う人もいるかもしれませんが、そもそも神様自体が神話の世界のことが多く、見たことはありませんよね。
じゃあ、御利益なんてあまり意味が無いのでは?と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
大切なのは自分の希望・夢・成りたい姿を想像して、信じて願い、そして何よりも大切なのは、それを言葉にしたり文字にしてしまうことです。
言霊という言葉を聞いたこともある人もいるでしょう。
言葉には魂が宿るという考え方です。
良くも悪くも
でも言葉に出したり、文字にしたりすることで、なぜか思った通りに向かっていくことが多くあります。
それは当たり前で、言葉にしたり文字にすることで、頭の中でぼんやりと考えていたことが、言葉や文字という形になることで具体的になり、目指す方向が決まって進めるからです。
神社には絵馬がありますが、絵馬に言葉を発しながら文字にすることで自分の目指す方向性が決まり、より御利益が増すと言われています。
御利益を信じて、自分が何をしたいのかどうなりたいのか、言葉にして、そして文字(絵馬に書いて)にしてください。
きっと御利益があなたにやってきます。