日本で稲荷神社と1位2位を争うほど神社数の多い八幡宮・八幡神社。
主宰神はほとんど誉田別命となっており、誉田別命=応神天皇というのが通説になっています。
でも、ご利益って何だっけ?と思うほどあまり有名では無いですよね。
- 天満宮であれば、学問の神様で合格祈願・学業成就。
- 稲荷神社であれば、五穀豊穣・商売繁盛
とすぐに思いつく人も多い中、八幡宮って何のご利益だったけ?と思う人も少なくありません。
この記事では八幡宮のご利益から神格まで詳しく説明していきます。
八幡神について
八幡神は武運の神(武神)として源氏平家ともに崇敬を集めた神様です。
主宰神は誉田別命とされ、誉田別命は応神天皇と同一視されることが多く
誉田別命=応仁天皇
という図式が成り立っています。
応神天皇は諸説ありますが西暦400年前後に実在した可能性が高い天皇です。
八幡神は誉田別命以外にも
- 応神天皇の母親である神功皇后
- 特定の神では無く主宰神の妻や娘、もしくは関係の深い女神を指す意味の比売神
が加わり、この3柱を八幡三神と呼んでいます。
他にも神功皇后の夫であった仲哀天皇や武内宿禰、玉依姫命も八幡神として祀っている神社もあります。
なお八幡神が、応神天皇となったのはかなり後の奈良平安時代からと言われています。
八幡神の神格
誉田別命=応神天皇
皇室の守護神(天照大神に次ぐ)・海神・武運の神(武神)・弓の神・出世開運の神
神功皇后
聖母神・武芸の神
比売神
母子神・諸説あり確定的なものはなし
八幡神のご利益
神格や伝承から八幡神の御利益は
- 必勝祈願・勝利成功
- 安全祈願
- 安産祈願
- 商売繁盛
- 技芸・武芸
比売神のいろいろな伝承から
- 子授かり・子宝祈願
- 縁結び・恋愛成就
といろいろな御利益があるとされています。
八幡神の別称
応神天皇
- 古事記: 品陀和気命
- 日本書紀:誉田別命
誉田天皇・誉田別尊・誉田別天皇・胎中天皇・大鞆和気命・品太天皇・凡牟都和希王
神功皇后
- 古事記:息長帯比売命・大帯比売命
気長足姫尊・息長足姫命
八幡神の系譜
日本武命はヤマトタケルノミコトと読みます。そうです、日本神話で登場するヤマトタケルが仲哀天皇の父神となっています。
系譜を見てもらうと母子が八幡神であることがわかりますよね。
八幡神を祀る神社
八幡神を祀る神社は数多くあります。総本宮は大分県にある宇佐神宮です。
他にも有名な八幡宮は、京都の石清水八幡宮、神奈川県の鶴岡八幡宮があります。
札幌にも八幡宮や応神天皇・神功皇后を祀る神社は数多くあります。