丘珠神社は、普段神職の方が常駐していないこともあり、参拝に訪れる人が少ない静かな神社です。
しかし初詣期間とお祭りの期間は非常に多くの人が集まる神社です。
お祭りの時は、札幌市の無形文化財に選定されている丘珠獅子舞が奉納されるため、多くの人が訪れてます。
実際に丘珠神社のお祭り・丘珠獅子舞を見てきたので、その時の様子をお届けします。
丘珠神社と丘珠獅子舞について
丘珠神社は普段、神職の方が常駐していない神社です。
篠路神社の神職の方が兼務しており、お祭りや元旦の祭事を行っています。
そのため普段は非常に静かですが、時折飛行機のエンジン音やヘリコプターの音が聞こえてきます。
丘珠獅子舞は、札幌市の無形文化財の第1号として登録されています。
1892年頃から行われていたそうですが、1962年(昭和37年)に後継者不足のため一旦途絶えてしまいました。
しかし1965年(昭和40年)に丘珠獅子舞保存回が結成され、受け継がれるようになり、現在まで続いています。
獅子舞は全長8メートルほど、獅子舞の頭は約10kgもの重さがあり、その獅子舞を中に入る人が8人、笛や太鼓、踊り手等で20人ほどで舞を行います。
丘珠神社の境内の簡単な見取り図です。
丘珠獅子舞は参道で奉納されます。
お祭りの屋台・露店は普段は駐車場・広場になっているところに建ち並びます。
丘珠神社のお祭りの様子
訪れたのは9月15日、本祭の日の11時頃、まだそれほど人は多くありませんが、ここから急激に人が増えてきます。
人が増えてくる前に屋台・露店の様子を見にいきました。
10数店舗の屋台が建ち並び、大人も子どもも楽しみながら見ていました。
屋台が建ち並ぶエリアの奥にステージが用意され夕方になると奉納演芸・歌謡ショーなどが行われ盛り上がります。
たこ焼きに雨、ベビーカステラ等、お祭りの屋台定番が並んでいました。
甘いお菓子の香りが漂ってきて、昔から変わらぬ香り。
この香りって妙に郷愁を誘うんですよね。
丘珠獅子舞の様子
丘珠獅子舞の奉納は本祭の日の11時30分と15時30分に行われるので、11時20分くらいになると急に参道に人が集まってきます。
拝殿の前にもみっちりと人
社務所の前はより多くの人
というのも、獅子舞に噛まれると厄払いになるとして子ども・赤ちゃんの頭を獅子舞に噛んでもらおう予約する人が多いからです。
獅子舞に噛んでもらう厄払いの初穂料は3000円からですが、30人以上の人が申込んでいました。
そして11時30分を少し過ぎた時に獅子舞の一行がやってきました。
鳥居をくぐって天狗や夜叉に演じた人を筆頭に笛や太鼓の演奏をする人、稚児?そして、獅子舞が入場してきます。
入場してくるとカメラの音が境内に鳴り響くほど聞こえてきました。もちろん地元のテレビ局も取材に来ています。
歩きながらよく笛がふけるものだな~と。
そして獅子舞の入場
そのまま拝殿へ向かい、奉納行事が行われます。
重さ10kgほどあると言われる獅子舞の頭をカチカチならしながら奉納されます。
奉納というと何か食べ物等を備えることを思うかもしれませんが、昔は食べ物だけではなく、踊り等の芸能も神に捧げるものとして奉納とされていました。
奉納の儀式が終わると、獅子舞の舞です。
これが丘珠神社の一番の注目の祭礼です。
獅子舞の舞は12種類あると言われていて、その内のいくつかが披露されます。
主に小学生から高校生くらいの子どもが獅子舞と戦うように演舞をします。
子どもが行うのか…と思うかもしれませんが、かなり迫力がある演舞です。
中学生や高校生になると踊りがかなりダイナミックでした。
この時ばかりはおじさんが格好よく見えます。
獅子舞が披露された後は、子どもの厄払いで予約しておいた方のお子さんが次から次へと噛まれていきます。
泣き出す子もいれば、笑っている子もいます。怖すぎて固まっている子もいました。
これで厄払いとなって元気に育ってくれるといいですね。
丘珠獅子舞の様子は写真だけだと伝わらないので動画でも撮影しているので、是非見てください。
短いもので20秒弱、長いものでも2分ほどです。
札幌市民の方なら1度は見ておいて欲しいと思う札幌市の無形文化財です。
丘珠神社 お祭り時の御朱印について
丘珠神社には御朱印はありませんが、お祭りの時や元旦の時のみ、スタンプを御朱印に見立てて御朱印帳に書き入れしていただけます。
初穂料は300円です。
お祭りの時は、獅子舞奉納が終わった後に引き受けてくれました。
僕を含めて10人くらいの方が御朱印をいただいていました。
神社の方は御朱印では無いとした上で受けてくれますが、最近の御朱印はいろいろな種類があり、朱色のスタンプを押してくれていれば御朱印と言っても良いと思うんですけどね。
丘珠神社のお祭りの日程
丘珠神社のお祭りは曜日に関係なく毎年9月14日に宵宮祭・馬頭祭、9月15日に大祭(本祭・御例祭)が行われます。
そのため今後は下記の日程で行われる予定です。
- 2021年(令和3年):9月14日(火)9月15日(水)
- 2022年(令和4年):9月14日(水)9月15日(木)
- 2023年(令和5年):9月14日(木)9月15日(金)
- 2024年(令和6年):9月14日(土)9月15日(日)
近くの方は是非、訪れてみてはいかがでしょうか?
残念ながら2020年は新型コロナウイルスのため、露店の出店、奉納演芸、丘珠獅子舞の奉納が中止になってしまいましたが、今後はずっと行われていくと良いですね。
以上、丘珠神社のお祭り・例大祭の様子と丘珠獅子舞についてでした。