神社に行くと気になるのがおみくじ
でも、おみくじを引いた後に「境内に結んでくる」のが良いのか「自宅に持ち帰る」のが良いのか悩む人も多いですよね。
どちらが正しく作法としてはどうなんだろう?と。
良い結果だったのなら持ち帰り、悪い結果なら境内に結んでくるのが作法という人もいますし、全く逆のことを言う人もいます。
結論から言えば、おみくじは境内に結んできても良いですし、自宅に持ち帰っても構いません。特にこうしなければいけない!という作法や決まりはありません。
しかし、おみくじを引く作法やおみくじの考え方については知っておかないとせっかくのおみくじが無駄になることも。
神社に行った時に間違ったおみくじの引き方をしないように、正しいおみくじの引き方を説明していきます。
おみくじは参拝を済ませてから行うこと
神社に行ってすぐにおみくじを引くのは作法として間違っています。
神社に行ったのならまずは拝殿でお参りをしてからおみくじを引くようにして下さい。
神様に挨拶をした後に神様の言葉としておみくじは引くものなので、神様と挨拶をする前におみくじを引いたとしても意味がありません。
それでは、ただの「くじ」になってしまいます。
神様にお参りをした後の神様のお告げとしておみくじは引くものなので必ず参拝した後におみくじは引くようにしてください。
おみくじを引く時は初穂料を支払うこと
小さな神社だと人がいないけど、おみくじの箱が置かれていてお金を入れなくてもおみくじが引けてしまう場合もあります。
でも絶対にお金を払っておみくじは引くようにしましょう。
おみくじや神社で支払うお金のことを「初穂料」と言います。
初穂料も納めずに引いたおみくじには当然ご利益はありません。
きちんと初穂料を納めるようにしましょう。
大吉はわかるけど吉と中吉どっちが上?吉凶の順番は?
おみくじを引いた時に気になる大吉や吉、小吉、凶の良し悪しの順番。
実は神社により異なっていてどれが正解というものもありません。
北海道であれば北海道神宮がどういう順番何だろう?と気になる人も多いと思いますが、北海道神宮は下記の写真の通りの順番です。
大吉>中吉>吉>小吉>末吉>凶
という順番になっています。
注意書きに「寺社・地域によって順番が異なる場合がございます」と書かれている通り神社によっては異なります。
なお神社本庁も上記の順番としているので、神社本庁及び各神社庁に加盟している神社はほぼこの順番です。
ただ見てもらった通り、大凶がありません。大凶や凶そのものをおみくじに入れていない神社も中にはあります。
おみくじが悪かったら引き直してもいいの?
おみくじを引いたら「凶」だった
縁結びで「結ばれず」と出た
そんな結果は嫌だ!
引き直したい!と思ったことがある人もいますよね。
でもおみくじの引き直しって行っても良いものなのでしょうか?
おみくじは何度でも引いて良いものです。中には引き直しを禁止にしている神社もありますが、ほとんどの神社で引き直しを認めています。
ただし次に続くことを読んでいただき引き直すかどうか、それはあなた自身で決めてくださいね。
大切なのは吉凶ではなく、自分の行動に照らし合わせること
神社本庁のホームページに下記のことが書かれています。
「おみくじ」は単に吉凶判断を目的として引くのではなく、その内容を今後の生活指針としていくことが何より大切なことといえます。
また神社境内の木の枝に結んで帰る習わしもありますが、持ち帰っても問題はなく、引いた「おみくじ」を充分に読み返し、自分自身の行動に照らし合わせてみたいものです。
おみくじは吉凶判断をするためだけのものではなく、その内容を今後の生活方針にしていくことがもっとも大切だと書かれています。
大吉だ!\(^o^)/
凶だった(´;ω;`)
というように嘆くのではなく、あくまでも今後の自分自身の行動をどうするかのための指針であり、良し悪しだけの判断材料にするためのものではありません。
悪い結果が出たとしても、自分自身を律して改善していけば良いですし、良い結果が出たとしても慢心すれば悪い方向へと進むものです。
書かれていることをしっかりと読み、神様からのお告げとして、悪いことが書かれていた場合はそうならないように自分自身を律し、良いことが書かれていたら慢心せずに今まで同様努力を続けるようにしましょう。
神社の境内に結んでくるか持ち帰るか
既に書いていますが、引いたおみくじは神社の「おみくじ結び」に結んできても良いですし、持ち帰ってきても構いません。
ただし注意して欲しいことが1点あります。神社の木々に勝手に結ぶ人がいますが、これは行ってはいけません。
結ぶのはあくまでも「おみくじ結び」にだけです。
特に御神木に結んでくることは絶対にしないでください。
なぜ木に結んではいけないかと言うと、木を痛めるからです。御神木に結んで御神木を痛める結果になったら、そもそもご利益が無くなるどころか、悪い結果になるかもしれません。
もし結ぶところが無い場合は持ち帰るようにしましょう。
持ち帰ったおみくじはどうすれば良い?
でも、おみくじを持ち帰ってきたけど、どうすれば良い?と思うのは当然ですよね。
おみくじを引くのは初詣の時だけという人の中には、お財布の中に入れて1年間持っていて新年でおみくじを引いた時に前の年のおみくじを結んできたり「どんと焼き」の奉納物として納めて来る人もいます。
最近は「おみくじ帳」というものがあり、持ち帰ったおみくじを集めている人もいます。
自宅に神棚があれば神棚においておくのも良いですし、縁起物として破魔矢や熊手と一緒に置いておくのも良いでしょう。
時折、おみくじは読み返して、振り返って自分の行動を考えてみるのもおすすめです。
おみくじの結び方
おみくじを「おみくじ結び」に結ぶのに特に気をつける点はありませんが、綺麗に結びたい時の結び方を説明します。
おみくじは基本的に縦長なので、おみくじを3等分もしくは4等分で折り返します。
半分におってまた半分に折れば4等分になるのでこれが一番簡単です。
折り返す方を少し長めにして上記写真のように折り返します。
あとは紐結びと同じように結んで少し整えながら結べばOKです。
左右の長さが同じくらいになるのが見た目として綺麗ですが、折り返す方を長くするのがポイントです。
参考までにおみくじを結ぶというのは江戸時代に始まったと言われています。
神様とご縁を結ぶという意味もあって流行ったそうです。
持ち帰ったおみくじで絶対してはいけないこと
おみくじを持ち帰った場合、絶対にしてはいけないことがあります。
それはゴミとして捨てることです。これだけは絶対にしないようにしましょう。
どうしても自宅に置きたく無い場合は引いた神社に結びに行くか、神社が遠い場合は近くの神社で構わないので結びに行くかどんと焼き(左義長)の時に納めるようにしましょう。
おみくじの有効期限は?おみくじを引く頻度は?
おみくじの有効期限は決まっていません。
だからそのおみくじに書かれていることが叶った時を有効期限としても良いですし、神様とのご縁と思えば再び神社に行く時までとしても構いません。
おみくじがたまったとしても、それぞれの言葉を大切にするように、ずっと持っていて時折振り返ってみるのもおすすめです。
ネットおみくじと神社のおみくじの違い
今はネットで無料でおみくじを引くことが出来ますし、このサイトでもおみくじは行っていますが、ネットおみくじと神社で引くおみくじでは全く意味が異なります。
ネットのおみくじはただの「占い」に過ぎませんが、神社のおみくじは「神様からのお告げ」であり、占いではありません。
あくまでもあなたの人生において、こうした方が良いということを神様が告げてくれているものです。
ネットおみくじだけで満足するのではなく、近くのおみくじのある神社でおみくじを年に1度は引いてくださいね。
もちろん、ネットおみくじにご利益が全く無いとは言いませんが、あくまでも気分転換としての占いと考えておきましょう。
自宅でもどこでも出来るネットおみくじは、そもそも最初に神様に挨拶をしていないので、本来のおみくじとは意味が異なってきます。