全国で見かける水天宮という神社、それほど多い訳では無いけど有名な神社ということはわかっているけど、どんな神様を祀っていて、どんな御利益があるのかな?
という方に水天宮で祀っている神様や御利益を解説します。
水天宮について
水天宮と名のつく神社は全国で約50社くらいありますが、企業の敷地内や全く知られていない神社も含めると数百社あると言われています。
水天宮で祀っている神様は、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)・安徳天皇( 水天皇大神)・高倉平中宮(建礼門院、平徳子・安徳天皇の母 / 平清盛と平時子の娘)・二位の尼(平時子)の4柱です。
ただし一部の水天宮では異なる御祭神を祀っていることもあります(小樽の水天宮 等)。
安徳天皇は2歳にも満たない年齢で即位しその後、源平の戦いに巻き込まれ壇ノ浦の戦いでわずか6歳で入水により崩御することになります。
二位の尼(平時子)は、安徳天皇と一緒に入水して亡くなっています。
高倉平中宮(建礼門院)も一緒に入水していますが、生き残り京へ送還され出家し60歳近くまで生きたとされています。
壇ノ浦の戦いから5年後の1190年に高倉平中宮(建礼門院)につかえていた按察使局(あぜちのつぼね)伊勢が水天宮として安徳天皇・高倉平中宮・二位の尼を祀ったのが水天宮の始まりとされています。
天之御中主神が御祭神として加わったのは諸説ありますが15世紀(1400年代)と言われています。
水天宮の神格・神徳
水天宮は、水と子供の守護とされており、水に関すること(水難除けから水商売まで)や安産・子育て子授かりに神徳があると言われています。
水天宮のご利益
- 安産祈願
- 子授かり・子宝祈願
- 旅行・交通安全(水難除けや海運に特に)
- 開運厄除け
犬のお産が軽いことから戌の日にお参りすると安産となるとされ5日に多くの妊婦さんが訪れることがあります。
水天宮の系譜と水天宮を祀る神社
基本的に水天宮の総本宮は、福岡県久留米市にある水天宮が総本山です。
また東京日本橋にある水天宮も有名な水天宮の1つです。
全国各地にある水天宮ですが、正式名が「水天宮」となっています。しかしそれだとどこの水天宮かわからないため例えば札幌市にある水天宮は「札幌水天宮」と表記する場合もあります。
ただし、久留米市の水天宮とは違う系統の水天宮もあり、その場合は御祭神も異なっています。
札幌で水天宮を祀っている神社は下記記事をご覧ください。