すすきの交差点から南へ約350メートルほど進んだところにある「豊川稲荷札幌別院」
豊川稲荷ならお寺だよね、と思う人も多く当然、ここもお寺・・・と思っていたら実は神社だったという衝撃の事実を豊川稲荷札幌別院に務めている人から聞いてびっくりしたのは、初詣で訪れた時です。
でも、お寺でもある豊川稲荷札幌別院について紹介します。
すすきの稲荷大明神は札幌ススキノにある神社とお寺の神仏混合
ススキノと言えば北海道・東北エリア最大の繁華街であり夜になると多くの人で賑わう街ですが、そのススキノエリアの外れに鎮座するのがすすきの稲荷大明神です。
すすきの交差点から徒歩5分くらいの距離にあります。
ススキノと言えば概ね「すすきの稲荷大明神(豊川稲荷札幌別院)」があるところくらいまでで、この先は中島公園エリアという感覚を持っている札幌の人も多いでしょう(もしくは鴨々川くらいまでがススキノと思っている人もいるようです)。
すすきの稲荷大明神(豊川稲荷札幌別院)の境内の様子
豊川稲荷札幌別院と、院がつくので院であれば通常はお寺であり、豊川稲荷と言えば愛知県の豊川稲荷が総本山です。
当然ここもお寺と思い、時折お参りにいっていました。
自宅から徒歩20分もあるけば到着するお寺であり、愛知県出身で子供の頃は毎年、愛知県豊川市の豊川稲荷に初詣に行っていた身としては、札幌にも豊川稲荷があるということであれば、これはお参りせねば・・・ということで札幌で暮らしはじめてからも初詣に言っていました。
お寺の境内には菩薩像もあり普通に考えればお寺です。
ススキノ七福神も鎮座していますが、七福神は神道でも祀っているところはあるけど、一般的には仏教の流れですから違和感はなく。
入口に鎮座しているお狐さまも豊川稲荷であれば普通のことです。
ただ少しひっかかったのは「稲荷大明神」として祀っているこちらの祠。
これはお寺というよりは神社だよな・・・と思いつつ神仏混合の流れでそうなっているんだろうなと思っていました。
すすきの稲荷大明神(豊川稲荷札幌別院)は二拝二拍手一拝
本堂と思っていた建物は2階にあり階段を上って参拝します。
本堂?の中にもお狐さまが祀られていますが、ふとお賽銭箱の前に置かれていた看板?が目に入ります。
二拝二拍手一拝・・・・
え?
二拝二拍手一拝・・・って、これ一般的な神社の参拝方法じゃないですか!?
豊川稲荷の正式な参拝方法は下記の通り
- 手を洗い口をすすぎ衣服を整え姿勢を正します。
- 合掌し「帰命頂礼(又は南無)豊川枳尼眞天( キミョウチョウライトヨカワダキニシンテン )」と唱えて拝礼します。
- 上記の2を3回繰り返します。
- 「尸羅婆陀尼黎吽娑婆訶(オンシラバッタニリウンソワカ)」と21回(7回でも可)唱えます。
- 上記の2を3回繰り返して終了です。
でも、二拝二拍手一拝と書かれているんです。
すぐ隣にある「事務所」の方へ行ってそこに居た方に思わず聞いてしまいました。
「すいません、二拝二拍手一拝って書いてあるんですけど、ここお寺ですよね?」
「あ、1階がお寺で2階部分は神社なんですよ」
「え?」
まさか2階は神社となっていたなんて知りませんでした。
札幌の古い地図には「豊川稲荷神社」と書かれていたのは知っていましたが、本当に神社だったとはびっくりです。
上記は1928年(昭和3年)に書かれた札幌市内の俯瞰地図です。
ただ一般的な稲荷神社で祀られている宇迦之御魂(倉稲魂命)ではなく、ダキニ真天が祀られているようです。
神社専門でまわられている方だと豊川稲荷はお寺ということで参拝しない人もいるかもしれませんが、神社なのでここも是非参拝してください。
すすきの稲荷大明神(豊川稲荷札幌別院)の御朱印
御朱印帳の記帳ではなく、紙の書かれたものを販売している形になりますが、御朱印もあります。
初穂料は300円です。
すすきの稲荷大明神(豊川稲荷札幌別院)へ行こう!
もちろん神社というよりは本家はお寺であり、恐らくは札幌だけの特別な流れだと思いますが、ススキノにある豊川稲荷、是非参拝に訪れてみてはいかがでしょうか?
商売繁盛、金運アップにご利益がきっとありますよ。
- 住所:北海道札幌市中央区南7条西4丁目1-1
- TEL:011-511-5917
- 御朱印:あり
- 参拝可能時間:24時間
- 社務所受付時間:概ね9:00~17:00