天照大神と言えば、日本の総氏神として多くの神社で祀られている神様です。
天照大神を祀る神社で最も有名なのは三重県の伊勢神宮です。
北海道・札幌でも多くの神社の御祭神として祀られており、札幌だけでも実に30社もの神社が御祭神としています。
天照大神はどういう神様か詳しく、神格や御利益も含めて説明していきます。
天照大神について
天照大神は天津神(高天原という天上界にいる神)の主宰神として、日本の神社の総氏神(同じ地域に住む人々が共同で祀る神道の神を氏神とし、その全てを当地するのが総氏神)とされています。
女神というのが一般的ですが、一部では男神だということを唱えている人もいます。
天照大神と言えば、天岩戸伝説が最も有名ではないでしょうか?
天照大神の弟でもある素盞嗚命(スサノオノミコト)の傍若無人な振る舞いを最初は甘く見ていたものの、あまりの粗暴ぶりに切れて、天岩戸いう穴に閉じこもってしまったという伝説です。
*写真は三重県志摩市にある天の岩戸
そして天岩戸に天照大神がこもってしまったことで世の中は闇となり、困った神々があの手この手で天岩戸から天照大神を出そうとします。その時に踊って天照大神を天岩戸から出したのが天鈿女命(アマノウズメノミコト)です。
天照大神の神格
太陽神・高天原の主宰神・皇祖神(皇室の祖とされる神)・農業神・日本の総氏神
天照大神のご利益
神格から
- 国土安泰
- 開運招福
- 五穀豊穣
また太陽神ということで、太陽は万物の生命の源ということから下記の御利益もあると言われています。
- 子孫繁栄(子授かり)
- 健康祈願
何よりも総氏神であることからすべてのことに御利益があるとも言われています。
天照大神の別称
- 古事記:天照大御神
- 日本書紀:天照大神
伊勢神宮では「天照皇大神」とされ神職が神前にて名を唱える時は「天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ)」と言います。
他にも
- 大日孁貴神(おおひるめのむちのかみ)
- 大日女尊(おおひるめのみこと)
- 大日霊(おおひるめ)
- 大日女(おおひめ)
と呼ばれることもあります。神社の宗派等でも名前がよく変わります。
天照大神の系譜
諸説ありますが、イザナギ(伊邪那岐大神)とイザナミ(伊邪那美大神)の間に3人の神が生まれたことになっています。
その子神として、女神として天照大神、弟神として月読命(ツクヨミ)や素盞嗚命(スサノオ)がいます。
なお月読命は厳密には性別は不明です。
- 天照大神:太陽神
- 月読命:月神
- 素盞嗚命:海神
が一般的な解釈ですが、諸説あります。
なお天照大神の親にあたるイザナギやイザナミがもっと凄い神様なのでは?と思うかもしれませんが、イザナギやイザナミと同じ位置に神代七代と呼ばれる神様が10柱(イザナギ・イザナミを含めて12柱)もいて、更にその上に別天津神と呼ばれる神様が5柱もいます。
例えるのならドラゴンボールの孫悟空がまだサイヤ人の存在を知らない時に、更にその上にサイヤ人やフリーザ、魔人ブウの存在があるような感じですかね。
天照大神を祀る札幌の神社
天照大神を祀る神社は札幌市内に30社あります。
天照大神が鎮座する神社で参拝をしよう
天照大神が祀られている神社は全国に数千(神明社という伊勢神宮を総本社として天照大神を祀っている神社で言えば5000社以上)とあります。
それだけ天照大神は日本の神様の代表として敬愛されています。
いろいろと御利益がありますので、是非天照大神を祀っている神社を参拝してくださいね。