諏訪神とは、諏訪大社やその御分霊を祀っている神社の主宰神として祀られている神様です。
主に建御名方命と八坂刀売命の夫婦神が信仰の対象となっています。
諏訪神について
諏訪神という名前の神様は存在せず、諏訪大社やその御分霊を受けた神社の神様のことを諏訪神と呼んでいます。
諏訪大社の御祭神は、建御名方命と八坂刀売命の夫婦神であり、諏訪神はこの2柱のことをさしていますが、八重事代主神 (建御名方命の兄神)やミシャグジという神様を含めることもあります。
建御名方命と八坂刀売命の間には21柱(別の説では22柱や25柱)もの御子神がいることから、子授かりに御利益があるとされています。
諏訪神の神格
建御名方命の神格
軍神(勝負の神)・狩猟の神・山の神・農耕神・五穀豊穣の神・風の神・水の神・開拓の神
八坂刀売命の神格
水の神・農耕神・温泉の神・国造りの神
建御名方命と八坂刀売命を合わせた神格
夫婦神・縁結びの神・子授かりの神
諏訪神の代表的なご利益
建御名方命の御利益
- 五穀豊穣
- 商売繁盛
- 旅行・交通安全
- 必勝祈願・勝利成功
八坂刀売命の御利益
- 五穀豊穣
- 病気平癒・健康祈願
- (安産祈願)
- (子授かり・子宝祈願)
- (縁結び・恋愛成就)
- (夫婦円満)
建御名方命と八坂刀売命を合わせた御利益
- 安産祈願
- 子授かり・子宝祈願
- 縁結び・恋愛成就
- 夫婦円満
諏訪神の別称
建御名方命の別称
- 古事記:建御名方神
- 日本書紀:不明
南方刀美神(みなかたとみのかみ)、御名方富命神、建御名方富命(たけみなかたとみのみこと)、健御名方富命、建御名方命(たけみなかたのみこと)、武御名方命、健御名方刀美神、武南方富命、武南方神、武御名方主命、御名方刀美命 等
いろいろな言い方があるものです。
八坂刀売命の別称
古事記や日本書紀には登場していません。
八坂斗女命、前八坂刀売神、八坂刀自神、八坂比売命、八坂姫、姫大明神 等
諏訪神の系譜
建御名方神の父神は開拓三神にもなっている大国主神(大穴牟遅神・大己貴神)です。
八坂刀売命の父神・母神については諸説ありますが、決まったものはありません。
諏訪神を祀る神社
諏訪神を祀る神社として最も有名なのは、長野県の諏訪大社です。