開拓三神(かいたくさんじん)とは、北海道神宮を頂点して、北海道や札幌の神社で多く祀られている3柱のことです。
大国魂神・大穴牟遅神・少彦名神の3柱を開拓三神と言います。
開拓三神について
詳しくは上記のリンク先で確認してください。
よく開拓三神で言われるのが、大国魂神と大穴牟遅神は同一の神様では無いのか?ということで、調べてみると同一視されている場合もあります。
ただし、北海道神宮のパンフレットには下記のように書かれています。
- 大国魂神:北海道国土の神
- 大穴牟遅神:大国主神と同神、国土経営・開拓の神
- 少彦名神:国土経営・医薬・酒造の神
つまり大国魂神は、概念的な神であり北海道という国土の神であり、大穴牟遅神とは別の神ということになっています。
神社で表記の異なる開拓三神
面白いのが北海道神社庁の神社の紹介で神社によって同じ開拓三神なのに表記が違うことです。
北海道神宮
- 大國魂神 (おおくにたまのかみ)
- 大那牟遲神 (おおなむちのかみ)
- 少彦名神 (すくなひこなのかみ)
大谷地神社
- 大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)
- 大名牟遲大神(おおなむぢのおおかみ)
- 少彦名大神(すくなひこなのおおかみ)
他にも神社の由緒書等で書かれている御祭神名も表記にブレがあります。
大谷地神社は神の前に「大」をつけて「大神」としています。
また「大穴牟遅神」ではなく「大名牟遅大神」としています。
手稲神社は、「大己貴神」と石の由緒記にはなっています。
すべて御分霊として奉祀しているのに表記のブレがあるのが面白いところです。
そのため、別の御祭神かな?と思ってしまう人もいたりします。
開拓三神に関係なく大穴牟遅神・少彦名神を祀る神社もあり
開拓三神に関係なく、大穴牟遅神・少彦名神を祀っている神社もあります。
例えば札幌三吉神社は秋田県の太平山三吉神社の御分霊を祀っていますが、太平山三吉神社の御祭神は
- 大穴牟遅神(大己貴大神)
- 少彦名大神
- 三吉霊神
です。
そのため、大穴牟遅神(大己貴大神)と少彦名大神は開拓三神と被っていますが、開拓三神だから御分霊を受けて祀っている訳ではありません。
開拓三神を祀る札幌の神社
開拓三神を祀る神社は札幌市内に13社あります。
以上、開拓三神についてでした。